初めまして、私は神奈川県横浜市にて編集・ライティング業を営んでいる小関と申します。このたび、Otellで新たにスタートした「鬼怒川プラン」を利用させていただきました。後日、運営様より「使用感についてインタビューしたい」との相談がありましたが、いちおう私、本業がライターでもあるので、せっかくなら自分で書かせて欲しいとお願いして、本記事を執筆させていただいております。
仕事環境が整ったホテルでワーケーションしたい方は、ぜひOtellの公式サイトを覗いてみてください!
目的は「カンヅメ」!バケーション環境よりもワーク環境重視
私はこれまで2度、Otellのサービスを利用させていただいています。
その目的は仕事が積み重なっているタイミングで、「環境を変えてカンヅメになる」ことです。
ちなみに、初回は確定申告で、2回目は年度末の締切ラッシュを乗り切るためのカンヅメに利用しました。今回の目的もほぼ同様、溜まった仕事を片付けるためのカンヅメとなります。
なので、バケーションに関する情報は写真も含めてあまりないので、ご了承ください。
それともう1つ、騒音からの避難という目的もあります。
現在、私の事務所兼自宅が、大規模なリフォーム工事を行っておりまして、かなりの騒音と振動が発生しております。Web会議で声が聞こえないこともあるレベルなので、正直仕事にならん状況でした。
そんな悩みを抱えているタイミングでOtellさんから「鬼怒川プランの開始」に関するメールが届いたんですね。
キャンペーンにつき最大で5000円の値引き。(※2022年10月実施のキャンペーン)
しかも、懇親会に参加すればその後の夕食が無料で提供されるという、なんとも魅力的なご提案だったので、騒音に悩まされ仕事が進まない状況だった私は、即座に申し込んだんです。
<追記 12月時点>
2022年10月11日より、全国旅行支援が開始されました。Otellは対象業者であるため、ワクチン3回接種などの条件を満たした方は、40%割引+ クーポン券の支給が適用されます。また、特にお得な鬼怒川プランは、総額20,000円(しかも税込)から40%割引+クーポン12,000円分が適用される実質無料プランとなっています。ちなみに12,000円分のクーポンがこちら。
平日連泊だと大量のクーポンが。
近いようで遠い鬼怒川温泉
私の自宅から、目的地である鬼怒川温泉駅まで、最短で3時間15分ほど。
料金はJRと東武特急を乗り継いで約5,000円となります。特急を使わない場合は4時間ほどで料金は3,000円弱です。
「45分差で2,000円の差はちょっと気になるけど、まあ特急で座って行けるのなら、そこで作業もできるし……」と思ってたんですが、ちょっと調べたら、横浜から鬼怒川温泉駅への乗り継ぎ駅である栗橋まで、グリーン車で1,000円なんですね。
単純に乗っている時間でみれば、特急よりもグリーン車の方が長いので、その分、作業できる時間も長くとれます。
ということで、行き帰りともグリーン車を使いました。
いやぁ、グリーン車っていいですね。特に二階建車両の上階だと下界を見下している感じてがして、優越感がなかなかです。
ちなみに、車でいくと3時間弱で高速代が5,000円強。
ガソリン代のことを考えると、一番コスパが悪いです。
ただ、今回のキャンペーンで泊まれる両ホテルは駐車場も広く、しかも駐車料金は無料なので、複数人で行ったり日光周辺の観光も視野に入れるのなら、車でいくのもありでしょう。
まあ、どっちにしても遠いですねぇ。ちなみに新幹線使った場合、東京駅から4時間だと、西は広島、東はなんと函館北斗までいっちゃいます。
<追記 12月時点>
「えきねっとトクだ値」を使うと、30〜50%引きになります。直前購入でも割引になる商品があるそうです。
東武鬼怒川線「東武鬼怒川温泉駅」
駅前にある鬼怒太の像。
ご当地キャラのようで、鬼怒川の各所に、まるで隠しキャラのように点在してます。
ホテルの部屋はワーク環境として申し分なし
今回、私が宿泊施設として選んだのは2つあるホテルのうちの「ホテルサンシャイン鬼怒川」。
理由は2つあります。
1つはサウナがあること。一応、サウナーなので、サウナがアリとナシなら、どうしてもアリの方を選びたくなります。
もう1つは部屋が和室であること。「鬼怒川パークホテルズ」は紹介ページにある写真だと部屋が洋室のベッドでした。
和室の布団だと、朝起きて畳んでしまえば、すぐには横になれません。
一方、ベッドの場合は気軽に横になれます。
つまり、「休憩のつもりがついうっかり寝過ごす」なんて懸念があるわけです。私はカンヅメになるつもりで来ているので、そこは楽をしないようにしようかなと思ってたんですね。
一方で、これは地方の温泉宿にはありがちなのですが、和室の場合、現在は禁煙でも、喫煙可であった期間が長いので、わずかながらたばこの匂いが染み付いている可能性があります。洋室の場合、リフォームしているケースも多いので、和室に比べるとその可能性は比較的低いようです。タバコの匂いがダメな方は、ちょっとだけ気をつけた方がいいかもしれません。
部屋の玄関
玄関と居間の間にある和室。クローゼットとポットはここにあります。ぶっちゃけ、1人だと使うことはまずないです。
ホテルのHPだと、温水洗浄トイレではない可能性もある旨が記載されていましたが、基本はついていると考えていいそうです。ちなみに、バスタブとシャワーもありましたが、温泉があるのでまず使うことはないでしょう。
チェックイン直後の回線速度も十分。Otell のHP だと「32Mbps(アップロード 16Mbps)」となっていましたが、部屋と時間によってかなり差があるようです。
その後、私が訪問した部屋では、畳の上にプラ板が置かれていました。ちなみに、下の写真の1枚目が二度目の訪問、2枚目が三度目の訪問時のデスク周りです。


しかし、3度目に利用した部屋では10Mbps前後。時間によっては1Mbpsを切るケースもありました。
1Fにある足湯カフェでは、平均して200Mbps〜300Mbpsだったので、初回に宿泊した部屋はこちらの電波を捉えていた可能性があります。
●充電にはType-Cケーブルが必要
●設定はSIMカードを差し込み、電源を入れたのち、言語設定以外はデフォルトのままでOK
●チェックインのタイミングによっては繋がらないケースもあるので、その場合はOtellさんに相談
(私の場合、通常より早めにチェックインできたので開通時間との間にタイムラグがあったらしく、しばらく繋がりませんでした)
●速度は30〜50Mbpsで安定
(試しに屋外でも利用してみましたが、駅前でも、有名な廃墟群付近でも30Mbps前後は出ていました)
●貸し出し利用の場合、使い放題なのでデータ量の上限はなし
(画面表示だと15GBが上限のように見えますが、超えても問題ないそうです。私は3日目に15GBを超えました)





屋外でも問題なく使えました。
※こちらのモバイルWiFiの貸し出しは12月16日頃から可能になるそうです。
今回の4泊5日のスケジュール
今回は4泊5日のワーケーション。初日のスケジュールは以下のような感じ
初日
15:00 | チェックイン |
16:00 | PCは繋がったものの二台目のスマホが何度やってもつながらず、諦めて風呂にいく。 |
17:00 | いい感じで整って部屋にもどってきたら、二台目もWi-Fiにつながっていた。このあと、回線不良は一度もおこらず。 |
18:00 | もろもろ仕事の環境を設定して食材の買い出しに。 |
Otellでは素泊まりが基本なので、食事は自分で用意する必要があります。
ホテルサンシャイン鬼怒川はバイキングが売りで、チェックイン後に追加で注文することもできるそうです。ちなみに、夕食が3,850円、朝食が2.200円とのことです。
ただ、私は1人でバイキングってのがどうも苦手なので、初日については地元のお店で惣菜を買うつもりでした。
今回、よく惣菜や飲み物を購入したのが「キヌ川スーパー松原店」。
地元のこぢんまりとしたスーパーで、惣菜の種類は控えめですが鮎の塩焼きなど地のものも少々ありました。

3度目の訪問時に「キヌ川スーパー松原店」で購入した品。だいたい18時をすぎるとお値引きになります。基本、おさしみは輸入品が多いのですが、プレミアムヤシオマスは地のものです。
鮎の塩焼きも売っています。ただ、残念ながらお店にもホテルにも電子レンジがないので、冷めたままいただくことになります。それでも、そこそこおいしいです。
鬼怒川温泉SL御膳(税込1620円)。
2日目以降
修学旅行生とバッティングで風呂の予定が崩れる。想定外もまた旅の醍醐味。
2日目 | 朝風呂→MTG→MTG→原稿執筆→風呂→目をつけていたお店へ |
3日目 | 朝風呂→原稿執筆→ MTG→鬼怒川散策→風呂→原稿執筆→目をつけていたお店へ |
4日目 | 朝風呂→MTG→企画書作成→原稿推敲・納品→各種事務処理→風呂→MTG→Otell親睦会 |
5日目 | 朝風呂→早めにチェックアウトして日光にでもいこうかなぁ… |
で、初日にチェックインして問題が発覚。
なんと4日間とも修学旅行生貸切のため、だいたい18:00〜20:30頃まで風呂に入れなかったのです。
当初の予定では、18時頃までに仕事を終えて、お風呂に入って19時過ぎころに夕食を、というつもりでしたが、そのスケジュールだと見事に修学旅行生の時間とバッティングするわけですね。ということで、二日目と三日目は原稿執筆の途中で16時頃から早めの風呂というスケジュールに変更しました。
でも、風呂とサウナに入った後に仕事ができるわけがないんですよね……
ということで、結局仕事は予定の7割くらいしか進みませんでした。まあ、しょうがないですよね。こういう想定外があるのも、旅の醍醐味ですから。
<追記 12月時点>
ホテルサンシャイン鬼怒川でお風呂を満喫したい場合、狙い目の時間があります。それは以下です。
11:00〜14:00
18:00〜20:00
この時間帯は、入浴客が非常に少なく、タイミングによっては貸切状態になります。昼はチェックイン前の時間だから、夕方はちょうど夕食のバイキングが始まる時間だから、というのが理由かと思われます。
ただし、あくまでOtell プランで平日に利用した場合の話であり、私の体験値でしかないので、参考程度としてお考えください。ちなみに、前述したように修学旅行などがある場合、後半の時間帯は使用不可となる可能性が高いです。
鬼怒川のバケーション要素はこんな感じ
ちょっとだけですが鬼怒川のバケーションについて紹介します。
まずは、Otell さんのブログにもあった「遊喜」さん。ホテルサンシャイン鬼怒川からだと、徒歩で15分とそこそこかかります。
ゆば刺し
ニジマスの刺身
鮎の塩焼き
馬刺しや鹿刺しなんてのもありました。他ではあまりみない珍しい料理もあります。お値段もそこそこお手軽。お酒の種類もそれなりにあります。味は文句なし。
ただ、ご夫婦二人で回しているので、注文するのも料理が出てくるのも時間がかかります。せっかちな人には向かないのでご注意を。
もう一軒は、こちらもOtellのHPにあった「さっちゃん」さん。
サンシャインホテルからは2〜3分とすぐです。こちらもご夫婦でまわしているこじんまりとしたお店。味も雰囲気も含めて地元の家庭的な居酒屋という感じです。個人的には、お酒の種類があまりないのが残念でした。
こちらでも頼んだゆば刺し。お店によってかなり味が違います。
長芋のふわとろ焼き。予想以上にボリューミー。もう少し頼むつもりだったけど、これでお腹いっぱいになってしまった。
「鬼怒楯岩大吊橋」から撮影。正直、部屋からの眺めの方が景観がよかったかもです。
ホテルから歩いで20分ほどの場所にある「楯岩展望台」。鬼怒川の街が一望できます。ただ、上り坂と階段がかなりきついです。
鬼怒川と言えば廃墟。ただ、撮った後になってわかったんですが、ここに写っているホテルの大半は営業中でした。鬼怒川温泉駅から鬼怒川公園駅までの道のりを歩くと、こんなもんじゃない、本当の廃墟が見られるそうです。翌日に見にこうと思ったのですが、大雨だったんで諦めました。
最終日の夕食は、Otellさんの親睦会でいただきました。本当に美味しかったです。ありがとうございます。
<追加写真 12月時点>2度目の訪問時に撮影した廃墟群。鬼怒川温泉駅より、鬼怒川公園駅の方が近いです。
鬼怒川ロープウェイで山頂から撮った写真。実は、廃墟群と呼ばれるのは正面の一部で、鬼怒川温泉駅付近(写真右側)は結構栄えています。
今回のトータル出費
最後に、今回の出費をまとめておきます。
宿泊代 | ¥21,780 |
交通費 | ¥6.000(往復) |
飲食代 | ¥4,800(遊喜) ¥3,600(さっちゃん) ¥3.000(惣菜・パン・カップラーメン・飲み物など) |
ということで、だいたい総額4万円弱ってとこです。
普通に4泊5日で旅行しようと思ったら、この1.5倍はかかるでしょう。
多少コストを意識していたとはいえ、思った以上に安く収まったなぁと感じています。
ちなみに、最終日に予定していた日光観光ですが、東照宮に向かうバスに乗る直前に、原稿の修正依頼が来たので、泣く泣く引き返し、帰りのグリーン車内で修正作業をする羽目となりました。
まとめ_ワーケーションは今後間違いなく増える!
ホテルの一室で仕事という形態は今後も間違いなく増えると思います。
私は自宅の騒音から逃れて、仕事に集中するために、Otellさんのサービスを利用しました。そんな私にとって、今回泊まった鬼怒川は、ほぼ最高に近い環境だったと感じています。
外で仕事をする環境としてはコワーキングスペースやカフェなどがあります。私も、以前はいくつかのコワーキングスペースと契約して、時間と場所に応じて使い分けてきました。
ですが、コロナ禍になって、やはり不特定多数の人が集まる場で仕事をすることに抵抗感が生まれ、そのような場所を避けるようになりました。何より、コワーキングスペースやカフェだと、マスクをつけて仕事しなければならないので、あまり集中できんのですよ。
また最近は、秘密保持契約を結ぶ仕事も増えました。それらに関するWeb会議や電話を不特定多数が集まる場で行うのは、契約上禁止されているケースが大半です。しかし、今でもコワーキングスペースでは、「大声で話しているけど、それって社外秘じゃない?」みたいな電話や会議をしている人が大勢います。
今後、このようなケースから情報漏洩が発生して大問題が起きる可能性は高いと思っています。そうなると、ワーケーションに限らず、リモートワークをする場合は「ホテルの個室」が基本になると、個人的には思っています。
まだまだ発展途上のOtell。今後の成長には(複雑な思いを抱きながら)大いに期待
私がOtell を知ったのは、10ヶ月前のことです。
最初は、どんなものか半信半疑ではありましたが、使ってみると非常に魅力的で便利なリモートワークサービスを提供していると感じ、今では完全なリピーターとなっています。
まだまだ立ち上がって間もないので、物足りない部分があるのも事実です。ですが今回、懇親会に参加して、スタッフの皆さんから直接お話を伺い、それらの部分は間違いなく解消され、さらに便利になっていくと確信しました。
今後、Otellさんのサービスが充実して、利用するユーザーが増えれば、さらに魅力的なプランが登場することでしょう。一方で、あまり有名になりすぎると「予約が取りにくくなるかも」という複雑な気持ちもあります。なので、できればほどほどに、有名になっていただけると嬉しいです。
\【温泉×お得×仕事】ができる「ホテルサンシャイン鬼怒川」/

IT、Web、デザイン系のライター兼書籍編集者 。編集実績例「クリエイターのための権利の本」「HTML解体新書: 仕様から紐解く本格入門」(共にボーンデジタル)「鬼フィードバック デザインのチカラは“ダメ出し”で育つ」(MdN)他。ライティングはマスメデイア系より企業のオウンドメディアが主。日本酒好きなれどダイエット中なので節酒中。ちょっとだけ競馬を嗜んでいます。